冬に台湾に行くと、街角で「補冬」と書かれた
ポスターをかなりの頻度で見かけます。
調べてみると、中国には「立冬補冬、補嘴空」という
諺があって、立冬には旬の食材を季節にあった方法で
食べて栄養をつけよう、という意味。
まさに薬膳的考え方ですね。
大根は冬においしくなる野菜ですが、生で食べると
身体を冷やします。
その食性が必要な体調の時もありますが、基本的に
冬は身体を温めたいもの。
加熱して食べることで平性になります。
さらに身体を温めるものとあわせて摂る事で、冷えの
心配からどんどん解放される方へ向かいます。
特に韓国料理には大蒜や唐辛子など、温性や熱性のものをたくさん使うので
少し冷えに傾く平性の大根の登場でバランスも整えられます。
温まりすぎて汗をかきすぎてしまうと毛穴が開きっぱなしになって、
それもまた風邪をひく原因に。
中医学は腹八分目の医学。
ほどほどが良いのです。