人の振り見て我が振り直せという言葉は、中国の
「詩経」の中にある言葉、
「他山の石以て玉を攻むべし」からきていると
されています。
私は誰かによって嫌な思いをさせられた時、
「人の振り見て我が振り直せ」と唱え、これも自分の
成長の糧と思って怒りを鎮めるようにしています。
若い時は仕返ししてましたけど(笑)
先日、久々にそんな思いをすることがあり、その時
痛感したのは思いやりの心って何より尊いよなぁと。
思いやりにかける言動をされたので、そう思ったわけ
ですが、さて自分自身はどうだろうか?愛をもって
生きられているのか?
学生時代を過ごした大阪女学院、平安女学院では、
「最も大いなるものは愛である」という聖句を大事に
する学校だったので自ずと周りの人に愛を届けることの出来る人に育ったような気がします。
「思慮深い乙女」にはなれていませんが...
そんな気持ちが薄れている時に、痛い目に遭って再び自分に叩き込む機会を
与えてもらったと前向きに受け止めて仕返しはせずに過ごしています。
中医学では、仕返しではありませんが、相剋という関係が五臓同士の間で存在します。
「剋」という漢字の通り、やっつける関係と言うか、上司と部下の関係のような。
上下関係ではあるけれど、お互いに支えあう関係。
肺が剋するのは肝、肺を剋するのは心。
「河図薬膳」のクラスではそんな関係についてもお話ししようと思います。
ちょっと難しいかもしれませんが、作るお料理はいつものように簡単でとびきり美味しい。
そしてしっかり効く薬膳です。
秋から冬にかけて毎日のように出番がやってくるかもしれないごはんです。